令和2年9月18日付の長野県のプレスリリースで、同県における自転車活用推進計画の令和元年度進捗状況というものが公表されました。
この中で、「自転車通行空間の整備延長H29の25km→40km」とありまして、1年間に15kmはまあまあがんばった数字じゃないかということで詳細について長野県に問い合わせたところ、お返事をいただくことができました。
まず諏訪湖周サイクリングロード、こちらは諏訪湖周サイクリングロード基本計画というものに従って整備が進められることになっていて、随時工事の進捗状況が公開されるようです。上の表で「諏訪市大字豊田小川~大字豊田有賀」となっている区間は、「諏訪湖周サイクリングロードの施工状況について(PDF)」で「H30施工区間 L≒820m 令和元年8月8日供用」とされている新川橋~武井田川橋のことですね。
次に松本空港線。松本建設事務所の発行する情報誌、松建だよりのVol. 9(PDF、令和2年3月発行)に記事がありました。
自転車の通行量の多い松本空港線に自転車専用通行帯を設置しました。地域からの要望を頂いておりましたが、警察署と協議を行い設置することができました。
穂高停車場線については区間を特定できず、松川村の有明大町線は大町建設事務所がツイートでお知らせ。
矢羽根型路面標示は自転車と自動車が双方とも安全に走行できるよう、自転車の通行位置を示すものです。昨年度に引き続き、県道有明大町線(306号線)に、 松川村~大町市へかけて約8km標記しました。交通ルールを守り、安全通行を お願いします。#北アルプス #サイクルツーリズム #矢羽根 pic.twitter.com/g4gDltWA1J
— 長野県大町建設事務所 (@NaganoOmachiken) December 23, 2019
ストリートビューはこちら。歩道もないところに矢羽根だけ描いてあるとなんとなくシュールですが、自転車ツーリング観光客が対象ということでしょうか。
ここまでで合計11.5km、残りの5.4kmは舗装の補修ということで、整備延長の数字に含めるのはちょっと違うんじゃないかという気もしますが、既存インフラの維持・再生も決しておろそかにはできませんし、取り組みとして評価したいところです。
長野県の各市町村はたぶん、自転車ツーリング客を呼び込むためのツールとして自転車インフラを整備して、それによって自転車の認知度を高めて市民の交通として活用してもらえるようにしよう、という、しまなみ海道や琵琶湖近辺と同じような方針で動いているのでしょう。都市部には都市部の、地方には地方に合ったやり方があるはずです。こうした活動が近い将来に実を結ぶことをお祈りしています。
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